ヅカオタ研2、2019年を振り返る

 

オタクのみなさん、今年も元気に命燃やしましたか?

   わたしは約束された破産の1年を過ごすことができ、大変充実しておりました。贔屓の労働に感謝
   そんなこんなで今年も現場総括記事です!去年のようにひと月ずつ触れていると永遠に終わらないので掻い摘んで振り返っていこうと思います。観劇した組にかなり偏りがあるので、個人的に良かった作品に対する感想としてお読みください。

 

 


1.初めに

・親の顔より見た宝塚
・とにかく金ない

 いや、マジで一生宝塚観てた。LVを除いた今年の観劇数が79公演。そのうち、73公演が宝塚でした。ここ数年では一番観に行った。あと、本当に金ない。金無さすぎてホットヨガ辞めた。来年はもう少し外部とのバランス良く観たいと思います。デジマある時点でかなり無理な目標の自覚ある。オタクはいつも極端。

 


2.月間オタクニュース

1月:まさかの組替え、贔屓はかぐや姫?!
2月:世紀の爆萌えカップル、コンデュルメル夫妻爆誕
3月:MS爆泣きオタク、本気で心配されるの巻
4月:引き続きコンデュルメル夫妻に狂う
5月:最高のDSをありがとう〜ちなつローラ  四捨五入したら全部脚〜
6月:横アリに集う我ら  選ばれし限界のオタク
7月:試されるOTT  著作権って何なのさ
8月:ついに青薔薇始まった&祝デジマ発表
9月:一生茶会芸人
10月:週末エアロビ芸人〜どう考えても立って踊りたい〜
11月:花組第27代トップスター 明日海りおさん退団による情緒終了のお知らせ
12月:週末エアロビ芸人  東京凱旋

 情緒不安定なのがモロバレですね!とにかく贔屓に様々なことが起こった激動の年でした。そんな大きな変化の中でも贔屓が次はどんなものを見せてくれるのだろうと常に未来を楽しみにさせてもらえたのが本当に有り難かったです。幕が上がれば予想を飛び越えた素晴らしいパフォーマンス。贔屓の舞台への信頼は増すばかり。感謝しかない。来年も全力で付いてくぞ!オー!

 そして、明日海りおさんの退団も大きなトピックスでした。誰もが知るトップオブトップの退団ですが、わたしにとってはここまで宝塚を好きになるきっかけになった人でもありました。初めて好きになったトップさんはオタクにとって親同然。その親が死んだ衝撃大きかった。
 ゆきちゃん、みれいちゃん、べーちゃん、じゅりあさん、くみさん……わたしの愛した花組が変わっていく。宝塚の巡り行くシステムが初めて骨身に沁みた一年でもありました。ご卒業された皆様の今後のご多幸を心よりお祈りしております。新生花組にも幸多からんことを!オリンピア出たかった〜!(?)

 


3.宝塚観劇総括

印象的だった役
①『CASANOVA』コンデュルメル夫人
 圧倒的優勝!!!!!!!!!!!!
 お、女役〜〜〜〜〜?!と配役発表から度肝ぬかれたカサノヴァでしたが、結果的に鳳月杏さんだからこそできた唯一無二の役になったのではないでしょうか。贔屓目抜きで役者としての力をまざまざと見せつけられたと思っています。ムラ初日、ちなつさんへの拍手の大きさに客席で震えてしまった。人間って感動すると自然と拍手するんですね。
 あの重たすぎる情念と不器用さが愛おしく感じる緻密なお芝居、この公演を経て、より磨かれた歌唱力。あと、やっぱ悔しいながらお衣装の設定が天才だったな〜!流石生田くん!わかってる!脚綺麗すぎて見られたくないから男出禁にして欲しいって自分が一生理不尽にキレてたのが懐かしいです。スリット深過ぎる罪東宝で久しぶりに観たら幼女になってたのも動揺しました。なにあの表情。ずるい。好き。
 ムラと東宝間で行われたMSでは物凄く素敵な男役さんに切り替わっていて、それもまた驚きでした。どこまで好きにさせたら気が済むんですかね……?

②『壬生義士伝吉村貫一郎
 だいもんってお顔が綺麗でお歌がすっごく上手じゃないですか?なのに芝居がとびきり上手い!!!!!周知の事実であることは知っている。ファントムでもしみじみ感じましたが、本当ずるいとしか言いようがないくらい良かった。
 原作ファン的には作品に対して色々思うところもあったようですが、わたしは吉村のラストひと場面で全てが許されると思いました。どうしようもなく愛情深くて、なのにどうしようもない最期が辛くて胸を掻き毟ってしまう。一人の人間の生き様としての説得力が半端ない。だいもん、なんであんなに死ぬのが似合うんだろう……好き……。お正月公演でも濃密な男の芝居を見せてもらえそうなのでとっても楽しみです。


思い出深い作品
花組花より男子
 悔しいほどにときめき散らかした。いやー、降参ですわ。花びら開いちゃったもんな。れいちゃんの道明寺司の愛おしさ、みれいちゃんの牧野つくしの直向きさ。2億点叩き出してた。常々お伝えしているとおり、わたしは生粋の腐女子のため、ノマカプに感情が無・夢女子思考皆無という宝塚に一番向いてない種族なのですが、こんなにときめくの初めて!ってくらい萌え散らかしてました。真夏だろうがここは今、絶対クリスマス!!!という強い気概もよかった。2人のデュエダン夢見てるみたいに素敵だったな。れいちゃんとみれいちゃんの並びが本当に大好きなので最高の形で観られて幸せです。らいとくんを始めとした下級生の頑張りも愛おしく、思い出深い作品となりました。

②仙名彩世MS『Sen-se』 /  ③鳳月杏DS『NEXT ONE』
 より個人としての想いがこもった作品として大変印象深かったです。演者全員の実力の高さとファンを魅了する構成力が眩く光っていた。どちらもこの人を好きになれて良かったと心から思わせてもらえた時間でした。
 また、彼女たちの宝塚人生の詰まったショーを通して、宝塚の魅力って何なんだろう?どうしてこんなにも宝塚に惹かれるのだろう?と宝塚というシステムそのものについてより深く考える機会にもなりました。貴重な場に立ち会えて有り難い経験だったなぁと思います。あとちなつローラに出会えた奇跡、一生感謝。

 


4.外部作品
宝塚にかかりっきりで外部ほとんど見れなかったんですが、どれもめちゃくちゃ満足度が高かった。これだから舞台観るのやめらんないよね!

『骨と十字架』の台詞の密度、信仰を巡る複雑な関係性。真っ先に思い出すのは差し込んでくる光の強さ。シンプルな舞台ながら考えつくされた構成に引き込まれました。互いの信仰がぶつかる緊迫感、本当に痺れたなぁ。

『わたしの星』の言い表せないほどの眩しさ。観劇中、理由の分からない涙が永遠に止まらないという初めての経験をしました。舞台経験の浅い現役高校生の演者から100%以上の力を引き出す演出って恐ろしさすらあった。出演者たちはこれからどうなっていくんだろう。幸多からんことを心より願っています。

『キンキーブーツ』愛情深い寛容さ。大好きな楽曲、登場人物たちにまた会えた喜び。パワーアップしたカンパニーが紡ぎ出すキンキーの物語は初演時よりも今この社会が必要とするメッセージを力強く伝えてくれました。あと、ローラが綺麗になりすぎてて、びーびー泣きましたね。愛が詰まりに詰まっていました。大好き。絶対にまた会いたい。キャス変無しで再演よろしくお願いいたします。

怪演具合では『スリル・ミー』の成河さんが飛び抜けていた。そもそも作品がめちゃくちゃ良くできていて、心臓を掴まれる衝撃がある。そこに成河さんというモンスター俳優。思想的に大変クレバーで面白い人だと思うのですが、作品の文脈を解釈し、役として再構築する力がとんでもない

どれも観られてよかった作品です。また来年も充実した舞台と出会えますように。

 


5.終わりに

 贔屓を追いかけているといつも新しい感情や発見があります。こんなドキドキワクワクを感じられるなんて最高に生きてるって感じする!本当に楽しい!日々しあわせを感じさせてもらえていることに感謝しかないです。ちなつさんのことが去年よりずっとずっと大好きで、来年がもっともっと楽しみになるオタクとしてとってもハッピーな一年でした。ありがとうございます。
 それでは、みなさま、良いお年を!

2020年もオタク元気に経済ぶん回そうな!!!!!