鳳月杏ディナーショー『NEXT ONE』を観ました①

 

 こんばんは。早2ヵ月前ですが鳳月杏ディナーショー『NEXT ONE』を観てきました。しあわせすぎて語彙が死んでいたのですが、ようやく思い出にできそうなので今更ながら感じたことをちょろちょろと書いてみようと思います。どんな様子だったかとかいうレポはあまりない。とにかくわたしの5月を終わらせに来た!!!!!!

 

まずはお花と公演ドリンク

▶︎第一ホテル東京
 自分が出演するわけでもないのにガチガチに緊張しきったオタクを迎えてくれたのは、至る所にポスターが貼られた第一ホテル東京

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 夢の国来たかな???????かっこよすぎて直視できない、無理。生まれたての小鹿ステップで辿り着いた会場では深紅のバラを基調とした大人っぽいお花に出迎えられ、お席でセトリ見て死を覚悟しました。心臓発作起きるかと思った。生きててよかったジョンソン先生ありがとう~~~~~!!!!!(?) 

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 お楽しみの公演カクテルは二種類です。

公演カクテル「NEXT ONE」(白ワイン+グラナデンシロップあとはブルーキュラソー?)

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 割り物の詳細忘れてしまったので覚えてらっしゃる方ご一報ください笑 夜明けを思わせる大人な色合いのカクテルはさっぱり甘口。プログラムとも色合いぴったりで素敵でした~!

 

公演ノンアルコールカクテル「Chinatsu」(いちごシロップ+オレンジ)

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 えっ????ちなつさんのお名前がついてるの???しかもいちごにオレンジ?めっっっっっちゃくちゃかわいい!!!!!赤ちゃんの飲み物じゃん。初っ端からオタクを殺すドリンク提供してくるレベルの高さ。普通にお名前呼べなかったのでメニューを指さし注文しました。アルコール入りと並べると朝焼けのような色合いでその対比もとても好きでした。しかし、めちゃくちゃ甘かったな。かわいい。

 余談ですがテーブルフラワーは紫陽花、ダリア、カーネーションの組み合わせになっていました。明日海さんの好きなお花とロザリアちゃんと母の日?!と思ってたけど季節柄でしょうか。こじつけオタクはなんにでも過敏反応する。

 食べるのだいすきおじさんとして食レポもしたかったのに緊張で死にそうすぎて味を全然覚えてないんですよね。手震えてミモザサラダが全然食べられず、なんの嫌がらせかと思ったことだけ覚えてる(これはただのいいがかりです)

 

▶︎宝塚ホテル
 そんなこんなでタカホ!ホテルなのに不思議とめちゃくちゃホーム感あって安心しました。思わずただいまって言った。実家より頻繁に来てるもんな。

 ていうか、本当に会場「宝寿の間」なんですよ……。宝塚の歴代スターが立ってきた場所でのDS。ホームだからこそ宝塚が積み重ねてきた歴史の感動に触れることができた。こんな新参者の胸にも来るものがありました。すごいなぁ(小並感)

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 とか言ってたらお花!!!!!かっこいいーーーー!!!!!!ラスボス感ある(?)胡蝶蘭メインのしっとりアダルトなお花。ポスターどちらのパターンもそれぞれ素敵ですね。テンション上がったオタクはお名前部分の材質に思い馳せていた。スチレンボード。

 

  勿論、タカホでも公演カクテル頂きました。
「NEXT ONE」(マンゴーリキュール+カルピス+オレンジジュース+ソーダ。ノンアルはマンゴーリキュール→マンゴーソースで代用)

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ちなつ!!!!!!どこ行ってしもたん!!!!!!!!!
激震走ったわ。会場に集まった皆さまのうち、贔屓のお名前を呼び捨て注文するという滅多にない行為に一種背徳にも甘美な響きを愉しむ気持ちをお持ちの方はいらっしゃらなかったでしょうか。わたしは東京での敗北を胸にめちゃくちゃめちゃくちゃイメトレして臨んだにも関わらずメニューから消えてて、やはりオタクには今しかない……今を必死で生き抜くしかない……と脳内反省会を繰り広げました。一生の不覚……!
 でも、タカホの公演ドリンク飲みやすい上に花びらが浮いているのがかわいくて一番好きでした。おいしおいし~!!!ジュースすぎて揚げた芋食べたくなったもんな。相変わらずクロークもスムーズだし、テーブルにチラシ置いておいてあるし、やさしい世界でした~!

 

 で、肝心のショーはどうだったかというととにかくかっっっっっっっこいいいいい!!!!!!
 ちなつさんの男役としての艶、物語を紡ぐ表現力が存分に発揮されていました。その上、娘役さんたちの個性がバチバチに相まって最高。出演者全員技術力が高く、安定した基礎の上に優れた表現が乗っているように感じた。これぞ宝塚!と思わせる曲から最新ミュージカル曲まで緩急のある構成も素晴らしくて!

  個人的にはラスト一曲の多幸感が半端なかったです。ちなつさんの穏やかな愛に溢れた歌声に包まれて死んだ。後光さしてた。東京・宝塚どちらも観られたことでDS全体が一つの作品として良くなっていくのを肌で感じた。しかも、そのスピードの半端ないこと!加速度おかしい!

 そうそう、MCも良かったですね!ちなつさんって集団フリートークだと聞き上手でふわふわと相槌を打つイメージが強かったんです。今回ずっとすごくキリッとかっこよくて!主役としてしっかり場を回そうという意思を感じた。立場としての役割をこなすのが本当に上手。作品についてお話されているときのクレバーさが大好きなのですが、仲良い人への扱いがほんのり雑くなるのも愛があって良い。ぐいぐい来るなっちのおかげで面白い場面がたくさん見られました!彼女もとっても頭の回転が速い人で大好きになってしまった。かわいすぎてなっちの彼氏の人格生まれたわ(?)
 全体的に娘役さんたちからちなつさんへの愛が重いのも面白かったです。特にしょみちゃんが拗らせオタクかな?というくらいちなつさんへの爆重感情を持て余していた。「来世でも好きです!」と告白していたの熱かった〜!ちなつさんはそれをクールに受け流したかと思えば、娘役さん全員からの愛の言葉の応酬に真っ赤になっていたときもあってなにそのギャップ。舞台化粧の上からでも分かるくらい人って赤くなれるんだ。一瞬、自分が妄想と現実の区別ついてないのか不安になったくらいかわいかった。出演者の皆さんがとにかくずっとにこにこでした。愛しい〜!!!

 


 もうね、いいとこしかない!全部いい!でも、特に良かったとこだけ、ざざっとまとめました。手記をもとにしているので文体が安定していないですが、許してください。 

♦Welcome to NEXT ONE
 一体、どんなショーを見せてもらえるか。緊張のオープニング。会場の明かりが落とされ、ステージの中央、張られた幕にライトが当たると完璧なフォルムが影となって映し出された。瞬間、その佇まいだけで男役としての艶が香り立つ。幕が落ち、0番に立つちなつさんの姿に釘付けになった。めちゃくちゃかっこいい。この瞬間を感じるためにわたしの五感は授けられたのではないだろうか。そう思うくらい本当に素敵でたまらなかった。甘い低音響くエモーショナルな歌声に包まれ、会場は一気に興奮状態へ。しっとりとした大人の色香に灯された炎がじわじわと大きくなっていくような期待に満ちた始まりでした。
 続く2曲目はテーマソング『NEXT ONE』先ほどまでとは打って変わってポップな曲調で娘役さんたちと一緒に会場を煽っていく。えっ、全員かわいすぎん……?天使か……?可愛くて品があって綺麗で歌もダンスも上手くて、今、わたしは女神見ている。ここでちなつさんは舞台から降りて会場を練り歩き。東京はテーブル間隔がとても狭くて本当に通れる?という感じだったのですが、頑張ってすごく色んな所を通ってくれていました。観客とコミュニケーションを取ろうとしているのが伝わってきてとても温かい気持ちになった。やさしさが染みる~!こういう物理的な近さもDSの醍醐味ですね。客席めちゃくちゃ盛り上がっていました!蚤の心臓オタクは嬉しい反面、怖くて意識飛んだけども。
 メンバー紹介を兼ねたMC後はステージ上でちなつさんが次のお衣装に着替えたりとほわほわタイムが続きました。恒例の給水タイムがあったり、とにかく出演者みんなかわいすぎてでろでろに溶けちゃう。早く国家で保護して欲しい。


♦In the Night
 そこからのタンゴ!!!!!いや、ギャップが過ぎるでしょ。めっっっちゃくちゃかっこいい。わたしがミケランジェロなら即彫刻にしていたくらいうつくしいちなつさんのスタンバイ姿に神経焼き切れた。あの長い手足が華麗に映えるしなやかなダンスに見惚れずにはいられない。加えて、娘役さんたちを見つめる艶やかな視線から溢れ出すストーリー性。一体、この女性たちとどのような関係にあるんだろう。自然と引き込まれて見てしまう。言葉のない場面で想像を掻き立ててくる表現力が本当に素晴らしかったです。物語が自然と浮かび上がってくる場を作る力ってこういうことか。タンゴのラスト、顎から首のラインがうつくしすぎた。息で揺れる肩、滴る艶。こんなに綺麗なものがこの世に存在するんだ。ダ・ヴィンチなら絵で残せただろうに凡夫はただただ死ぬしかなかった。つらい。ここでもやはり娘役さんたちが素晴らしくて!!!!!!もうね、ほんとかっこいいの。超絶良いこれぞ花娘。色の異なる強さがちなつさんとうまく調和して互いに引き立て合っていた。大好き!!!!!

 

♦In the illusion
 『ウェスト・ウィンド』はロングコートに豪奢な金髪姿の中性的で妖しい美の化身と化したちなつさんが素晴らしかったのは勿論、その傍らでなっちとひっとんが見せる感情を殺した無機質な美しさも最高だった。バチバチに実力のある娘役さん二人の絡みってこんなにどきどきさせられるんですね。しなやかで美しく、それでいて底知れぬ恐ろしさ。ラスト、うっそり微笑むのがたまらない。そして、コンデュルメル夫人からの『Land of Lola』も良かった。次回、ピックアップしますがここ三曲の流れは構成の上手さが格段光っていたように感じました。序破急を身をもって理解させられた。稲葉先生ありがとうございます。
 ライヴさながらの盛り上がりを見せた『Land of Lola』が終わり、ちなつさんが捌けて一息つけると思ったら娘役さんだけのBG始まった。途端に前世の記憶取り戻したみたいに自分が手拍子しててウケましたね。身体は正直。そうこうしているうちに後方ドアからちなつさん登場って演出も良かった〜!歌い出したは『Sante!』もうド定番にアガる~!!!娘役さんたちも客席降り。初日セトリを知ったファンはサンテグラス持参で盛り上がり、サンテできてもできなくっても音楽とパフォーマンスすべて楽しかったです。これだから宝塚のショーって最高!と思わせてくれた。

 

♦In the Flower
 花組時代の曲をメドレーで。ここでもちなつさんの物語を紡ぐ芝居心、作品の世界観を作る能力が遺憾なく発揮されていたと思います。シンプルに勝負、奇をてらわず一曲一曲丁寧に歌い上げる姿がかっこよかった。指先まで神経が行き届いてるうつくしさ。衣装が変わるわけでも小道具があるわけでもないのに曲が切り替わる度、一瞬で役に入り込み、観客を物語へ引き込んでいた。この卓越した芝居心って『Delight Holiday』の明日海さんの過去作メドレーのときにも感じたなぁ。セトリ上のラストソング『It's A Beautiful Day』ではその晴れやかなメロディーの多幸感に思わず泣き笑いしてしまいました。

 

♦青い星の上で
   最高に楽しかったDSの締めはちなつさんが大好きだというこの曲。聴いているとき、しあわせって目に見えるんだと生まれて初めて思った。会場全体がちなつさんから与えられる大きな愛に満ちていた。歌声が微笑みが仕草が何もかもが潔いうつくしさをたたえていて、言いようのない幸福感に包まれた。こんな感動で会場を満たせる人なんだ、本当にすごいなぁ。ちなつさん自身もすごく幸せそうに見えた。そして、彼女が宝塚を大好きな気持ちが伝わってきて胸が一杯でした。大好きでいっぱい。

  

「どうしてこんなにもちなつさんに惹かれるのか?」

 今回のDSを経て、改めて考えたんです。
 わたしは優れた表現によって固定概念を揺らがされ、世界が変わる瞬間がたまらなく好きです。リアルタイムでその快楽を味わいたくて舞台を観てきたと言っても過言ではありません。
 ちなつさんを追いかけていると予想を超える新しい感動がある。こんなこともできるんだ?!こんな解釈するんだ!観たことのない役者・鳳月杏さんがまだいるの?!彼女の表現を通して見える世界が変わっていく。ワクワクが止まらない。ちなつさんを見ていたらずっと面白いものが観られる。だから、惹かれる。もっと見たい、もっともっと見たいと思わされてしまう。わたしの求める喜びはいつだってここにある。表現に対して心から信頼できる演者に出会えたこと、好きになれた喜び。
 そんなちなつさんが0番に立つ姿が観られて本当に嬉しかったです。一秒一秒、また新しい魅力を見せつけられた。そして、その宝塚への深い愛に触れることができ、自分ももっと宝塚を知りたいと思いました。本当に幸せな時間でした!

 
 そうやって、しみじみ感動噛み締めてたら最後の最後にクローク札で爆笑降ってきたのも良かった。神様っているんだな〜!ありがとう〜!!! 次回はしつこいくらいにローラの話をします。では、また!

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こんなことある?